戒名について
戒名は、死んだときのものではない
戒名は、お釈迦さまの弟子たちより、今日まで途切れることなく伝承されてきた仏戒を授かり、戒脈に入った証としてつけられる仏弟子としての法名です。
ですから、生前に授かるのが本来の姿です。くれぐれも、亡くなった時にお金で買う名前だとは、お考えにならないで頂きたいです。
日本で正式に授戒をした最初の方は、聖武天皇だそうです。754年に、東大寺戒壇院で、鑑真より授かったと云われます。
生前に授戒すれば、例えば山岡鉄舟や武田信玄などのように、普段から本名のように用いて信仰の証とするのもいいでしょう。
大切なのは証
授ける僧侶も、また、師から授けられているはずです。その師も、また、その上の師僧から授かったものです。
このように、嫡嫡相承してきたものですから、授ける僧侶は、自らを介して今日に至った系図とともに示すべきものだと思います。
戒脈を示さず、ただ、法名のみ与えても、大いなる仏教の流れのどこに入ったのかわかりません。
ホントに戒名ですか?
もし、戒脈を示せない僧侶ならば、少し心配です。
まるで、商品のように、「一文字いくら」などと提示する例もあるようですが、首を傾げてしまいます。
高額のお布施を喜捨して、授かったのは、「戒名に似た、ありがたそうな漢字が並んだだけの名前だった」などということがないように、注意したいものです。
できれば、大いなる仏教の流れの中にいる感激とともに、今日まで色あせること無い釈尊の真理に触れながら、授かりたいものです。
当ネットワークは、戒脈を示し、法名に込めた意味を示し、
正統な授戒をするよう、心がけております